こちらの続きです。
翌日は日が昇る前に宿を出発し、まずは霧島神宮へご挨拶。
これから御神体に入らせて頂く為のご挨拶。
この日は天孫降臨御神火祭の御神事があります。
高千穂河原と高千穂峰山頂にて、夕方から執り行われるのですが、その前に登拝させて頂くのです。
大変有り難い機会を頂きました。
霧島神宮から高千穂河原まで移動している間に、うっすらと明るくなってきました。
この先に古宮址が残っています。
本来はこちらに霧島神宮があったのですが、御鉢の噴火により焼失してしまい現在の場所に移動したそうです。
参道だったと思われる道の横には、今でも石碑が残っています。
さらに進んで行くと、古宮址に到着。
後ろに見えるのは高千穂峰ではなく、御鉢です。
本来は高千穂峰が見えていたそうです。
この時点で「おーーーー」と声が出る程素晴らしい。
この日の御神事はこちらで行われます。
脇から登山道に入っていきます。
既に登山の方々が集まってきています。
往復5時間の道のりがスタートです。
最初は階段を登っていきます。
今回はフル装備でポール持ちなので写真はほぼありません。
そこからえ?岩登りですか?という難所に立ち向かう事に。
急斜面のうえに、下は砂で足が滑り、さらにゴツゴツとした岩の間をぬって登っていきます。
途中で日が昇り、日差しで前が見えなくなったり、雲に覆われて前が見えなくなったり…。
なかなかの試練。
岩登りが終わると、御鉢の馬の背へ入ります。
この辺りまで来ると風が強くなってきました。
更に進むと背門丘
既に雲と同じ高さ。
そして到着。
霧島神宮 本宮
この日は暖かく風も弱く、初心者には有り難い条件でした。
悪条件だったら辿り着いていないと思います。
奥に見えるのが高千穂峰山頂。
ここから更に急斜面を登っていきます。
小さい鳥居が見えますか?
そちらが本宮です。
途中でくじけそうになりながらも到着。
きたーーーーーー
天の逆鉾
雲が目の前に!!
本当に良く登ったなと。
そして下山も岩場がなかなかの試練でした。
でも不思議な事に左膝が若干痛くなったものの、身体のダメージは少ないのです。
今年はたくさんの御神体に登拝させて頂きましたが、こちらは本当に別格。
高千穂神社の夜神楽で、「ちょっと高い所に行ったらそこら辺に神様が居る」というフレーズを思い出しました。
私達以外にもたくさんの登山者が居たのですが、私も含め「みんな既に神」と。
清々しいとは清められる事であり、山登りはそういった効果があるのです。
参拝する為に苦労をするという行いはその恩恵もあるのです。
本当に貴重な体験で、一生忘れられない日となりました。
下山後、何気に時間が経っている事に気付き急いで温泉へ。
その後鹿児島を後にして、宗像まで移動します。
つづく