翌日4日は、京都駅周辺の雑居ビルや駅は閉鎖。
飲食店は軒並み閉店。
午前中はまだ晴れていたものの、これは外に出てはいけないなと。
その日は1日ホテルの部屋で過ごした。
今回台風が来ていているのを知っていて、京都に来た。
それは、京都に居れば安全だと確信していたから。
2重に結界が張ってある京都は、そう簡単にはその結界は破られないと思っていたから。
あっという間に、曇り空になり暴風が吹き荒れ、雨も強くなった。
ホテルの廊下のガラスが割れ、暴風が廊下を通りそのたびに部屋のドアがガタガタと揺れる。
外では何かが崩れる音や、トタンが飛んでぶつかった時の金属音が聞こえてくる。
暴風が吹き荒れる中、ただただそんな外の音を聞いていた。
TVを見ながら、自分が居る外の状況と照らし合わせていた。
関空では、連絡橋が使えなくなり、滑走路も海水で埋め尽くされていた。
これは明日も無理だなと。
欠航になれば無料で振り替えてもらえると、夕方までじっと我慢していたけれど、一向に連絡が無い。
しびれを切らして、電話をしたら入れ違いで欠航のメールが届いた。
電話の主は
「振替は土曜日になります。」
え?土曜日??
え?何言ってるんだろう。
正直そう思った。
この状態で土曜日に関空が使えるのか?と。
名古屋まで移動するので、名古屋の便に振替て下さいとお願いして、飛行機を変更できた。
JRや新幹線も朝の10時以降は全て運休。
断線や倒木の影響もあり、翌日もどうなるのかわからないと思い、名古屋までバス移動する事に。
陸が繋がってるってありがたいなと。
結果。
甚大な被害が出る災害。
初日に行った下鴨神社も、4月に行った貴船神社も、倒木の為に参拝禁止。
前日行った、福知山や宮津も甚大な被害を受けていた。
5月に行った星田妙見宮では、地震の影響からまだ復興していないのに、台風被害にあい、表参道は閉鎖されたまま。
これは何だろう?
何が起きているのだろう?
自分が信じてきたことが間違っているのではないだろうか?
などなど、自問自答が始まる。
しかし、私にはそんな力があるはずもなく。
続く。